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人生で一番悩んだ転職。エンジニアの仕事もしたいし、どういう価値提供をしていくかにも関わりたかった

Helpfeel開発部の新しいメンバーを紹介するインタビューシリーズ「New Developers Interview」の第3回。

2024年7月に入社した、山田直輝さんです。

山田さんは、Helpfeelのエンジニアとして入社し、入社当初から機能開発やHelpfeelの国内リージョン対応プロジェクトを進めていました。現在は、HelpfeelのVoC(Voice of Customer、顧客の生の声)領域のプロダクトマネージャーの役割を担いながら開発業務に従事しています。

インタビュアーは、Helpfeel CTOの秋山さん

20代は、今のうちに
失敗してもいいから
何でもやってみようと

秋山さん:最初に、これまでのキャリアについて教えてください。

山田さん:新卒でSIerに入社して、Database Administrator(DBA)をやっていました。Oracle DatabaseやMySQLの専門家という立場で、様々な支援を通してオンプレ環境を中心にデータベースやインフラ領域の経験からスタートしました。

それから転職したのが、飲食業界向けのSaaS企業です。AWS周りから始めて、徐々にフロントエンドやバックエンド開発に寄っていきながら担当しました。AWSのベストプラクティスに沿って改善を続けるSRE的な活動や、他サービスとのAPI連携の多いサービスで負荷対策や機能追加、リファクタリングを行ったりしていました。また、ベトナムに行って現地向けのサービス立ち上げの開発をしました。それから数名のチームマネージャーや開発プロジェクトリーダーを経験させて頂きましたね。

その後、当時の会社から、インバウンド事業(訪日外国人向け)の事業企画というポジションをやってみないかと機会を頂きいろいろな経験を積むことができました。

秋山さん:事業企画という仕事は、会社によって本当に千差万別ですよね。

山田さん:そうですね。私の場合は、自社プロダクトを開発して立ち上げていたタイミングでした。そのため、自社の強みや業界内にどんなプレイヤーがいるのか、顧客やアライアンス先と話してニーズを拾っていってということをしながら、チームの中で事業計画をブラッシュアップしていく過程に直接従事させて頂けたのがとても面白かったし貴重な経験でした。開発者として仕事をしていたときとは見える景色が変わっていったと思いますし、このフェーズでしか関わることができないだろう部分でもあったので毎日ワクワクしていましたね。

また、そういったインプットを踏まえてどうやってプロダクトに落とし込むかという部分を担っていました。国内外の類似プロダクトを自分なりに徹底的に触って研究し取り込んでいたと思います。チームや事業部内で、「差別化をどうするか?」「この機能はなぜ必要なのか?」「見込み顧客はどういう事業者さんなのか?」「その人にとって使いやすいものなのか?」などの質問にもしっかり考え抜いて自分なりの仮説を持つように意識していました。結果、顧客に導入が決まって実際に使われているのを見るのは格別に嬉しいものでした。

他に様々な仕事をする中で、ある案件で資料作成をがっつり行いました。しっかり文章として説明できるものを作り込んでみたら、自分の考えを振り返ることができて。大変でしたが面白いものだと感じ、また周りに働きかけて企画した物事をグイグイ進めるためには、こういう内容を分かりやすく説明する力ってとても重要だなって感じ始めていました。昔は開発領域から外れるような仕事はつまらないという先入観を持っていたのですが、物事の見方が変わっていましたね。

秋山さん:分かります(笑)。

山田さん:それが良いきっかけにもなって、長く同じ会社にいるのもなと思い、次はITコンサルタントというポジションで転職しました。大規模なプロジェクトに参画し、要望を引き出しながら物事を整理してプロジェクトを前進させるという部分が根幹のミッションで。今までと全く違うところで大変でしたが、思っていたスキル部分に向き合うことになり、精進することばかりでしたが多少は身につけたいところも吸収できたかなと思っています。

秋山さん:改めて話を聞くと、山田さんって、足場を整えながら、いろいろな領域を骨太にやっていった感じですよね。

山田さん:そうですね。ロールは変わっていっているので、よくそういった言葉を頂くことは多いです。

自分としても20代のうちは、どんどんいろんなことをやっていた時期で、今のうちに失敗してもいいから何でもやってみようとしていましたね。

作ったものが
世の中に、どういう
価値を提供するのか

秋山さん:そこから、今回、転職を決断された背景は?

山田さん:これまでのキャリアは、良く言えば、いろんなことにチャレンジしてきたのですが、エンジニアとして純粋に開発に従事していた期間は相対的に見ると限られるため、そこに心残りはありました。そんな思いから今回は一周回って開発職に転職しようかなと考えました。

秋山さん:おお、そうなんですね。そこで、Helpfeelを選んだ決め手は?

山田さん:Helpfeelのビジネスが、単価が高くチャーンレート(解約率)が低いという、すごく強いサービスであるということ。

それから、意図予測検索という、独自の強みを自分たちで作り出し開発していて、さらにAI技術も上手に活用されている。

開発力がすごくある上に、ビジネスも強い。実は転職活動で初めて知った会社だったのですが、すごいぞこの会社と感じてました。

秋山さん:ありがとうございます! そう言ってもらえると嬉しいです。

山田さん:加えて、Helpfeelは今、ものすごい成長率ですね。人数の増え方もすごくて。

秋山さん:毎月2、3人は増えていて、エンジニアが30名ぐらいになってますからね。

山田さん:私はこれまで今のHelpfeelの人数規模より小さい会社で経験していたので、次はもっと規模がどんどん大きくなる会社に行きたいと思っていた点もあります。

そこで出てくる課題を間近で見て、自分がそこに関わることで、改善に貢献できればまた違った経験にもなるんじゃないかという気持ちもありました。

秋山さん:判断ポイントがたくさんあったんですね。

山田さん:はい、今回の転職は、人生で1番悩んだと思います。

エンジニアの仕事もしたいし、作ったものがどういうインパクトを与えるか、どういう価値提供をしていくかにも関わりたいと思っていました。Helpfeelには、そういったものを作り上げている人たちがいるわけで、自分もこの中に入ればもっと深い経験や学びがありそうだし、一緒に仕事をして行けたらいいなと思いました。

「こんなの作ってきました」
研究開発みたいなことを
日常的にやっている

秋山さん:Helpfeelで実際に働いてみて、どうですか?

山田さん:自分が今まで経験した職場とは違いましたね。

エンジニアの皆さんが「こんなの作ってきました」とか、研究開発みたいなことを日常的にやっているじゃないですか。プロダクトにどういう機能があったらいいのか、エンジニアが積極的に考えている。そういうタイプのエンジニアが集まってる会社は初めてでした。加えて、社内のフィードバックが盛んですね。

自律性とか、ヒューマンエンパワーメント、フィードバック文化みたいなところが浸透しているんだなと、すごく感じてます。

秋山さん:そうですね。

山田さん:またやっぱりHelpfeelらしさを感じたのは、Cosenseの文化です。情報がどんどん共有されて、議論もオープンで。

Cosenseだと議論の過程を追えたりするので、繰り返しますが本当にみんなオープンに議論することを自然にやっていて、何て言うんだろう……、自律性を超えた何かがある感じがしました。

秋山さん:おお。面白いキーワードですね。

山田さん:その代わり、入社時には相当に圧倒されましたけど。

秋山さん:皆さん、そうおっしゃいます(笑)。フルリモートで働いてみて、どうですか?

山田さん:Consenseの文化があるので、全然いい。うん、むしろ良いと感じています。

全社フルリモートが前提なのですが、非同期のコミュニケーションをしながら、同期的なコミュニケーションも大切にしているところも良いと思っています。

秋山さん:働いていて、醍醐味や面白さを感じるのは、どういうときですか?

山田さん:開発者としての仕事が数年ぶりだったので、それで貢献できていると感じられるときには、やはり作り手としての面白さのようなところが楽しく感じますね。しっかり開発に向き合うことができていると感じられているので満足しています。

いろんな経験ができ
手を挙げれば
いろんなチャンスががある

秋山さん:将来は、どんなところを目指していますか?

山田さん:先ほどの回答と重なりますが、開発に心残りがあったので、この数年間は開発者業務の部分をしっかりやっていきたいと考えています。

でも、将来的には、エンジニアのキャリアに絞ってを歩んでいくつもりかは、まだ分かりません。

開発に軸足は保ちつつも、何か別の部分で自分に声がかかれば担っていきたいと思います。

秋山さん:Helpfeelって、一言でいうと、どういう会社だと思いますか?

山田さん:やっぱり、プロダクトが強い会社だと思います。加えて、自然と顧客に矢印を向けて仕事をしている人が多いと感じています。

お客様にとって何がいいのか、他のエンジニアの方が他の職種の方と話しているのを見ていると、こうすれば要望をかなえられるんじゃないか、精度を上げられるんじゃないかと考えていて、そこで妥協する人はいない会社だと、すごく思っています。

秋山さん:最後に、未来の同僚に向けてメッセージを頂けますか?

山田さん:Nota社の時代から長くプロダクトの強さやオープンな議論やフィードバック文化があって、そういった人が集まっている会社を求めているのであれば、ぴったりだと思います。

加えて、Helpfeelのビジネスの急成長があったり、CosenseやGyazoの進化も日々続いているんだなと感じます。

だから、さらに今はいろんな経験ができる会社じゃないかと思いますし、手を上げればいろんなチャンスがあると思います。あとは、エンジニアとしてプロダクト思考で技術に強い人はすでにたくさんいると思うのですが、まだまだ足りていないです。今のフェーズを逃すのはもったいない、本当に面白い会社だと思うので、興味を持ってもらえたらと思います。(了)

執筆協力:可知 豊
企画・編集:風穴 江/Ko Kazaana(windhole)
デザイン:新井 勝
写真:馬場雄介